『犬神家の一族』 上巻

1977年毎日放送大映映画・映像京都製作全5回。

 

横溝正史シリーズ第1作目。

 

原作は1950-1年『キング』連載、底本は1972年角川文庫版。

 

舞台は長野県那須郡(架空の町でモデルは上田市)。昭和22年、信州財界の巨頭犬神佐兵衛が残した遺言から始まる壮絶な相続争い。

 

佐兵衛の恩人の孫娘野々宮珠世を中心に、彼が愛人に生ませた三人の娘松子、竹子、梅子とそれぞれの息子、佐清、佐武、佐智の思惑が入り乱れる。そこへ佐兵衛が女工員に生ませ、三姉妹が迫害した青沼静馬らしき人物が現れる。

 

戦争を生き抜いたのに遺産争いで死ぬ皮肉。