「ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代」に行ってきた。

仕事の合間をぬって、Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されているベルナール・ビュフェ回顧展に行ってきた。

時系列的な作品展示で、若い頃の作品にはやたらと直線的な人体が蒼白色というか鉛色に塗られている、死体のような絵が続いていた。
しかしアナベルという女性をパートナーとした30歳頃からの作品は、やたら大胆な黒い輪郭線が目立つ感じになっていた。

輪郭線が太すぎて、5cm以上の幅の黒い線が、なぜかキラキラと黒光りしているように見えるものまであった。

無表情なピエロをモチーフとした作品が多い。

もっとも衝撃を受けたのは、《皮を剥がれた人体:頭部》で、剥き出しの赤い頭にパスカル・ロジェの『マーターズ』(2008)を思い出した。

ビュフェの作品群には、シャープでありながら骨太という不思議な印象を受けた。

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ベルナール・ビュフェ回顧展で購入した絵葉書