『悪魔が来たりて笛を吹く』 下巻

悪魔の紋章の由来と、誰がほんとうの悪魔であったかが明らかになる。

 

杉本一文によるフルートを吹く悪魔のイラストがCM前に入る仕様なのだが、このイラストが物語最後に判明する悪魔の正体にそっくりであるのがニクい演出。

 

悪魔の紋章は、『オーメン』(1976年)のダミアンが持ってた「666」の印のようだが原作はこちらが先。

 

金田一は軽快なギターと横笛の曲に乗って疾走するが、アクションは後追い的で犯罪の予防にはあまり役立たず次々と殺人が起こる。

 

ここでも大事なのは因縁の解明であって、犯罪の予防ではない。

 

密室トリックには疑問が残る。