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"Chef my ass!"−『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』感想

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『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』を観ました。(Dir. Johnnie To, 2009, 原題 Vengeance )*1以下、心に残った場面を、感想をまじえつつ断片的に挙げていきます。ネタバレ全開です。血糊鮮やか度★★★★★ 食事美味そう度★★★★★ スーツ度★★★★★ DIY度★★★★★ ブロマン…

ほんもののニセモノ−『あの頃ペニー・レインと』感想

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『あの頃ペニー・レインと』を観ました。(Dir. Cameron Crowe, 2000, 原題 Almost Famous )『ローリング・ストーン』誌から記事を書くよう頼まれた15歳の少年が、先輩のロック・ジャーナリストや、スティルウォーターというバンド、そのバンドのグルーピーであ…

 信じるか信じないかはあなた次第−『エミリー・ローズ』感想

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『エミリー・ローズ』を観ました。(D. Scott Derrickson, 2005, 原題 The Exorcism of Emily Rose)粗筋は以下の通り。ムーア神父が保護責任遺棄致死で訴えられる。彼が悪魔祓いの儀式を行なった彼の担当教区の女性、エミリー・ローズが、全身にできた傷と栄養…

「またガストっすか?」―『SR−サイタマノラッパー』 感想

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遅ればせながら、レンタルDVDで『SR−サイタマノラッパー』を観た。 (2008年入江悠監督、英題:8000 Miles、エミネムの "8 Mile"へのオマージュだろう。) 埼玉県福谷市という架空の地方都市(実は深谷市らしい)で、ラッパーを目指しSho-gungという名前で活動し…

 「取り締まる奴、ダーティ、される奴、ダーティ」−『県警対組織暴力』

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脚本家笠原和夫さんの『映画はやくざなり』(2003年新潮社、名著です!!)を読み、『仁義なき戦い』を一気見した勢いで、『県警対組織暴力』(1975年東映、深作欣二監督)も観た。 菅原文太演ずる悪徳警官久能と、松方弘樹演ずる大原組の若頭、広谷の友情を通じて…

“Ignition. Full thrust.” 『2010』感想

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『2010』は、スタンリー・キューブリック監督作『2001年宇宙の旅』の続編である(1984年製作、D. ピーター・ハイアムズ)。今年は2010年なのにこの映画がまったく話題になっていないのは、やはり前作に比べてインパクトに乏しいせいであろう。しかし、前作の壮…

クリストファーの位置―『第9地区』感想

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映画美学校夏季公開講座の課題になっているので、『第9地区』(2009年、ニール・ブロムカンプ監督)をTSUTAYAでレンタルし、再見した。 第9地区 Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2010/08/11メディア: Blu…

映画『ナイル殺人事件』(1978年)感想

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ジョン・ギラーミン監督作『ナイル殺人事件』(1978年)を観ました。 原作は、アガサ・クリスティの推理小説 “Death on the Nile”。 粗筋は以下の通り。 大金持ちの女相続人リネットは、親友ジャッキーに許婚として紹介されたサイモンと恋に落ち、略奪婚する。…

映画『壁の中に誰かがいる』(1991年)感想

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ウェス・クレイヴン監督作『壁の中に誰かがいる』(1991年)を観た。 粗筋は以下の通り。 ゲットーに住む黒人少年フールは、妊娠している姉ルビーの出産費用と癌の母の手術費用を稼ぐために、姉の友人リロイとスペンサーに協力して、レアな金貨をたんまり溜め…

映画『死霊伝説』(1979年)感想

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トビー・フーパー監督作品『死霊伝説』(1979年)を観た。スティーブン・キング作の“Salem’s Lot”(1975年)を基にしている。セイラムズ・ロットというのは、呪われた屋敷マーステン館のある町の名前だ。(ちなみに、小説の邦題は『呪われた町』。) 冒頭の場面。…

『虐殺器官』、『ハート・ロッカー』、『インセプション』

伊藤計劃の『虐殺器官』(早川書房, 2010年第1刷)を読んだ。 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/02/10メディア: 文庫購入: 75人 クリック: 954回この商品を含むブログ (517件) を見る 粗筋は以下の通り。 「9.1…

口は災いの元であり入口である−『スペル』(2009)感想

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『私を地獄に連れてって』(2009, “Drag Me to Hell”)という映画を観た。 ネタバレしてますので、これから観ようという方は読み進めない方がいいかもしれません。 …本当の邦題は『スペル』というのだが、なぜわざわざ原題とは違う英単語を使うのだ。 “Spell”…

恐怖の臨界点の顔―『REC』(2008)感想

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『REC』(録画)というゾンビ映画を観た。(追記:私が観たのは、2007年のスペイン・オリジナル版ではなく、2008年のハリウッド・リメイク版です。オリジナル版の方が評判いいので、近いうちに観たい。) “Quarantine”(隔離)という原題からも分かる通り、ゾンビ…

Theo Jansen 『砂浜の生命体』

Theo Jansenの展示巡礼プロジェクトの映像化『砂浜の生命体』を、DVDで鑑賞。 『誰でもピカソ』などでも紹介されたアーティストらしいが、DVD裏面の人物紹介を抜粋しておく。 「Theo Jansen: オランダ デルフト工科大学で物理学を専攻、斬新な制作物や彼のメ…

”I am the bridge you have to burn”-映画『ザ・バンク-堕ちた巨像』感想

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"The International" (邦題『ザ・バンク-堕ちた巨像』)という映画を観た。 NYのグッゲンハイム美術館での銃撃戦に見応えがあった。 最近の映画には珍しく、台詞が深い作品だったので、印象に残った台詞を挙げてみる。 主人公であるインターポールの捜査官が…

『嫌われ松子の一生』

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『嫌われ松子の一生』を観た。 男に人生を狂わされたのにも拘らず、男にすがらずにはいられない寂しい女性の一生が、極彩色で映像化されていた。 最初はその天然色があまりにも目に強烈で気持ち悪くなり、観るのを止めようかと思ったが、じきに慣れた。 極彩…

『ぐるりのこと。』

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樋口亮輔監督『ぐるりのこと。』』(2008)を観た。木村多江とリリー・フランキー演ずる夫婦の、1993年から2003年までの10年間を描いた物語である。 リリーは非常にいい男だった。 あんな男と結婚したい。 嫁役の木村多江もとてもよかった。 すごい美人なのに…

『ブーリン家の姉妹』(”The Other Boleyn Girl”)

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ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン共演の『ブーリン家の姉妹』を観た。 なぜイングランド国王ヘンリー八世(エリック・バナ)は、最初に才気煥発な姉アン・ブーリン(ポートマン)ではなく、目立たない妹メアリ・ブーリン(スカーレット・ヨハンソ…

The Pursuit of Happyness

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ウィル・スミス主演の2006年の映画『幸せの力』を観た。 原題は、"The Pursuit of Happyness"という。 アメリカ独立宣言に載っている、「幸福の追求」の権利のことだ。 本当の綴りは、"happiness"だが、息子を通わせている託児所の壁に書かれた落書きの間違…

Cruel Intentions

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"Cruel Intentions"という映画を観た。 親同士の再婚で姉と弟になった男女が繰り広げる騙し騙されの危険な恋愛ゲームを描いている。 Bitchの姉にそそのかされて、womanizerの弟が、姉の男をそれとは知らず奪った金持ちの処女の娘や、優等生の校長の娘を誘惑…