急潜航するときの姿勢がいい-『ハンターキラー 潜航せよ』

アメリカ対ロシアの話であるが、イギリス映画。


ドン・キースとジョージ・ウォレスが2012年に発表した小説"Firing Point"に基づく。


ロシアの潜水艦が内部から爆破され、救いに向かったアメリカの潜水艦タンパ・ベイも魚雷で沈められる。


ロシアの国防大臣ドゥーロフがクーデタを起こし、ザカリン大統領が捕虜に取られる。攻撃型潜水艦(ハンターキラー)アーカンソーと、特殊部隊の4人が救助に向かう。


アメリカの国防総省、潜水艦、ロシアに潜入した特殊部隊の3つを中心に物語は展開する。


冒頭で沈没させられたロシア潜水艦の艦長を演じたミカエル・ニクヴィストが、低体温症で登場時から顔面蒼白なのだが、言葉は少ないながらも表情の変化で内面を十全に表すので目が離せない。自然と惹きつけられる感じで、凄い名優だったんだと思った。


ある1ショットのルックが強烈にいい。急潜行するとき、潜水艦の床が斜めになる。腕組みをして足を踏ん張り前のめりにならないよう、MJの「スムース・クリミナル」のように体幹を保つ乗組員たちが非常に格好良かったので、機会があったら真似したい。