1977年毎日放送・東宝製作全4回。
原作は1955年『小説倶楽部』に連載、底本は1972年角川文庫版。
相続人の数が減るごとに一人当たりの遺産分配額が増えるという遺言が引き起こす連続殺人。SM、仮面舞踏会など都市の裏社会を描く前半と、三つ首塔にまつわる因縁を解き明かしていく後半。
金田一はコミック・リリーフ的存在で、超スタイリッシュな謎の男(黒沢年男)が活躍する。
姪に狂う老教授の不安を籠の鳥と蛇で仄めかす文学的比喩あり。
ワイドショーのぶら下がりインタビューのような謎解きシーンが面白かった。真野響子が綺麗。