2011年7月に観た映画・DVD

7月の鑑賞メーター
観たビデオの数:18本
観た鑑賞時間:1861分



アナコンダ<Hi-Bit Edition> [DVD]アナコンダ<Hi-Bit Edition> [DVD]
ジェニファー・ロペス、アイス・キューブ、ジョン・ヴォイトオーウェン・ウィルソン、そしてダニー・トレホと、いま考えるとかなり豪華なキャスト。そして民俗学者を演じるのがエリック・ストルツで、顔を初めてまじまじと観たのだが、本当にマイケル・J・フォックスに似ている。BTTFに当初キャストされていたのも分かる。お話としては、スネーク・ハンターのジョン・ヴォイトが周囲の人間を利用し(餌として使うことまでする!)、アナコンダの捕獲を試みるというもの。オーウェン・ウィルソンの顔の形に蛇の腹が膨れている場面に笑った。
鑑賞日:07月04日 監督:ルイス・ロッサ


ブレードランナー 完全版ブレードランナー 完全版
薄暗く、雨が終始降る中、ハードボイルドな追跡劇が繰り広げられる。レプリカントの悲哀が突き刺さる名作。ロイ・バティの最後の選択で、ヒーローとヴィランがひっくり返る。近未来都市の造形で印象に残ったのは、タイレル社の上空を飛行艇が浮遊している場面、同社ビルの壁面をエレベーターが上昇している場面、ビルの側面に「わかもと」の宣伝をするゲイシャ・ガールの顔。"Visual Futurist"としてシド・ミードが参加しており、収録されている静止画集が格好いい,。戦闘シーンで印象に残った点=プリスがデッカードを鼻フック。
鑑賞日:07月10日 監督:ハリソン・フォード


スナッチ デラックス・コレクターズ・エディションスナッチ デラックス・コレクターズ・エディション
ロンドンを舞台に、84カラットのダイアモンドを巡って大悪党や殺し屋、チンピラ、そして犬が入り乱れる。闇ボクシングの元締めを演じるアラン・フォードが豚小屋による死体処理方法を解説する場面は白眉。"パイキー"と呼ばれる流浪の民の一人、ミッキーを演じたブラッド・ピットがよかった。ジェイソン・ステイサムが肉体性を封印して小悪党を演じているのも今観ると新鮮。"Snatch"という題名は、「ひったくり」によって宝石の持ち主が次々と代わることを表していると思ったが、その中に犬が混じっていて人間が翻弄されるのが面白い。
鑑賞日:07月12日 監督:ガイ・リッチー


Piranha [Blu-ray] [Import]Piranha [Blu-ray] [Import]
2億年前に絶滅したはずのピラニアがアリゾナ州のレイク・ビクトリアに出現し、夏を謳歌する若者たちを襲う。そんな中で主人公はピクシーズのTシャツを着て、RADIOHEADのポスターを部屋に貼る草食系男子のジェイク。ポルノ監督が出てきて案の定ピラニアに喰われるが、遺言が"Wet T-shirt..."。これまで散々若い娘を食い物にしてきた因果が、最後は自分が餌として使われる! エリザベス・シューやアダム・スコットと、俳優陣のチョイスも素敵。教訓:水に入るときには髪を結わえよう。最高に涼感溢れる夏のお祭り映画。
鑑賞日:07月12日 監督:Alexandre Aja


SPL 狼よ静かに死ね 特別版 [DVD]SPL 狼よ静かに死ね 特別版 [DVD]
ブログに感想書きました。→ ”Evil deeds must pay a price”−”Kill Zone”感想 http://d.hatena.ne.jp/Stroszek/20110713/1310584815
鑑賞日:07月13日 監督:ウィルソン・イップ


EX/エックス [DVD]EX/エックス [DVD]
CM撮影のために雪山に集結した撮影クルー、オリンピックの滑降金メダリスト、スノーボーダーたちが身を隠していたテロリストと遭遇。命を落としたと思われていた独裁者の姿を偶然ビデオに撮影していたことから命を狙われる。全編スノーボードのイメージビデオのよう。雪山を勢いよく直滑降していくスノーボーダー達の姿は疾走感と迫力がある。テロリストのくだりは添え物で、本筋は「競技に勝つことばかりを目標としてきた金メダリストが、スキーの楽しさを思い出せるか」と、「雪崩をバックに滑降するスキーヤーの姿を撮影すること」。
鑑賞日:07月14日 監督:クリスチャン・デュゲイ


導火線 FLASH POINT [DVD]導火線 FLASH POINT [DVD]
香港の街で頭角を現しつつある三人兄弟の密輸業者に、一匹狼の刑事マー(Donnie Yen)と、若きおとり捜査官(Louis Koo)が立ち向かう。ボスは爆弾で殺され、仲間とその家族が犠牲になりかけたときに、マーの堪忍袋の緒が切れ、たった一人で三人兄弟の根城に乗り込む。パルクール、拳の重量を感じさせる詠春拳柔術レスリング、ボクシングなど、あらゆる体技が駆使されている。ラスト20分間の銃撃戦から肉弾戦の流れは激烈。ドニーさんの壁走りには目を見張った。ドニーさんは動きの速さに定評があるらしいが、納得。
鑑賞日:07月15日 監督:ウィルソン・イップ


ダークネス [DVD]ダークネス [DVD]
40年前、6人の子供が失踪したスペインの郊外に、4人のアメリカ人家族が移り住む。神経症の父親の様子が悪化してきたのに気付いた娘のレジーナは、薄気味悪い家のせいではないかと疑い始め、同級生のカルロスと調査を始める。移り住んだ家は、40年前オカルティックな儀式のために建設されたものだった。・・・段々と家族を蝕んでいく「闇」の描写が素晴らしい。不気味な集合写真、父親の息子へのDV疑惑、思春期の娘に耳を貸さない母親など、家そのもの以外にも積み重なる恐怖がある。ウロボロスの蛇を「邪悪」のシンボルとしているのは不満。
鑑賞日:07月16日 監督:ジャウマ・バラゲロ


引き裂かれた女 [DVD]引き裂かれた女 [DVD]
ブログに感想書きました。→ 「捨てられる本を拾う女―『引き裂かれた女』感想」 http://d.hatena.ne.jp/Stroszek/20110524/1310781529
鑑賞日:07月16日 監督:クロード・シャブロル


アイガー北壁 [DVD]アイガー北壁 [DVD]
1936年ベルリン・オリンピック開幕直前、ナチスドイツ国家の優位性を誇示するため、アイガー北壁への登頂に成功した者にオリンピック金メダル授与を約束。トニーとアンディは垂直に切り立ったアイガー北壁登攀を開始するが、後発のオーストリア人隊員の負傷や急な悪天候に見舞われ、想像を絶する過酷な状況に。雪焼けや凍傷、山壁に擦られてできた腕の内側の傷など非常にリアル。救助する側も含め、最悪の状況を想定しなかったために最悪の事態が招かれる。見物人が登攀を見物でき、ぶら下がったままの遺体まで見られた当時の状況に驚いた。
鑑賞日:07月18日 監督:フィリップ・シュテルツ


ハリー・ポッターと炎のゴブレット [Blu-ray]ハリー・ポッターと炎のゴブレット [Blu-ray]
17歳以下は参加できないはずの三大魔法学校対抗試合の選手に、14歳のハリーが選ばれる。今回は学園競技物。この頃のハリー、ロン、ロンの双子の兄が一番格好いいと思う。Blue rayで観たせいか、ロバート・パティンソンの肌の綺麗さがはっきりと分かる。経済的バックアップを受けていないはずのハリーが舞踏会でシュっとしたタキシードを着ているのは違和感。Ball(ダンパ)の場面やブルガリアの魔法学校生徒が典型的Jocksである事等、学園映画の要素を備えている。フランスの魔法学校の生徒が活躍しなさすぎで、添え物感あり。
鑑賞日:07月23日 監督:マイク・ニューウェル


ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 [DVD]ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 [DVD]
ブログに感想書きました。→「”HE WHO MUST NOT BE NAMED RETURNS”−『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』感想」 http://d.hatena.ne.jp/Stroszek/20110723/1311421076
鑑賞日:07月23日 監督:デイビッド・イェーツ


トランスフォーマー [DVD]トランスフォーマー [DVD]
変形能力を持つ金属生命体の惑星サイバトロン。そこから地球にやってきたオプティマス・プライム率いるオートボットと、メガトロン率いるディセプティコンの戦いを描く。前半は冴えない青年サムの恋愛事情を描き、物語に入っていきやすい。マイケル・ベイのこだわりで実現したという、ワンカットで繰り広げられる変形シーンは見ごたえがある。かっこいい車、大きなロボット、派手な変形、粉々に破壊される街並み、米軍の活躍など、「これぞアメリカ映画」といった感じの大味な造りだが、戦闘シーンは展開が速く誰と誰が戦っているのか分かりづらい。
鑑賞日:07月24日 監督:


ハリー・ポッターと謎のプリンス 特別版(2枚組) [DVD]ハリー・ポッターと謎のプリンス 特別版(2枚組) [DVD]
ブログに感想書きました。→「ハリー・ポッター青春白書−『ハリー・ポッターと謎のプリンス』感想」 http://d.hatena.ne.jp/Stroszek/20110724/1311444685
鑑賞日:07月24日 監督:デヴィッド・イェーツ


学校の怪談 [VHS]学校の怪談 [VHS]
木造の旧校舎に閉じ込められた少年少女たちを怪現象が次々と襲う。夏休み映画。テケテケというオバケなどかなりコメディ・タッチだが、髭の用務員さんだけ塚本晋也映画のクリーチャーのような造形。
鑑賞日:07月30日 監督:平山秀幸


学校の怪談2 [VHS]学校の怪談2 [VHS]
春休みの合宿で東京からやってきた小学生と地元の小学生が、4時44分で時間が止まってしまった小学校校舎から抜け出そうと奮闘。前作では教員だった野村宏伸が、今回はニセ住職の盗人役で出演。前田亜季が驚くほどかわいい。
鑑賞日:07月30日 監督:平山秀幸


学校の怪談3 [VHS]学校の怪談3 [VHS]
20年前に死んだタイチが亡霊となって棲んでいるという「タイチの鏡」に引っ張り込まれてしまった八橋先生と小学生たちが、脱出しようと奮闘。鏡の中の世界ではすべてが反転しているため、文字がすべて鏡文字となっているのが、何気に気持ち悪い。のっぺらぼうの晩餐シーンは『悪魔のいけにえ』のような狂気に満ちていた。野村宏伸が美術教員の役で登場するが、西田尚美演じる体育教師「ダイナマイト八橋」をフってすぐ退場。
鑑賞日:07月31日 監督:金子修介


学校の怪談4 [VHS]学校の怪談4 [VHS]
前3作とは一転し、当時流行っていたJホラーに近い印象。冒頭のモノクロ映像、写真の中から指をさすおかっぱの少女など、テイストは『リング』(1998年)に近い。テケテケのようなコメディ・リリーフ的存在はおらず、小学校に閉じ込められるというフォーマットも踏襲はしていない。児童会長が海に引きずり込まれるシーン、酒蔵で少女が消えるシーンなど、本気で怖がらせようとしているのが感じられる。
鑑賞日:07月31日 監督:平山秀幸

鑑賞メーター