異性愛の枠物語の中のBL-『翔んで埼玉』

麻美麗役のGACKTはもともと魔夜峰央作画っぽいので違和感ないだろうと思っていたが、壇之浦百美役の二階堂ふみも意外とはまっていた。台詞回しにキレがあった。


結納のために東京へ行く熊谷市の家族が、車中で耳を傾ける埼玉県のローカルFM・NACK5。そこで流れる1990年代を舞台とした埼玉の都市伝説が、麗と百美の物語である。要するに、異性婚の枠物語の中で、BLを語っている。やはり日本のメジャー映画では、まだ同性愛をストレートに語るのは難しいのだろうか、と邪推。


白鵬堂学院の女子生徒が宝塚風で、美麗なルックの形成に大きく寄与している。


出身地に基づく差別や階層意識をカリカチュア。都会指数という造語に笑った。